今日は最近来院された症例の紹介。
・Aさん男性60代
・症状:
2年ほど前から字を書くときのみ手が震える
箸で豆を掴むなど出来る
脳神経科受診→異常なし、パーキンソン病の疑い?1年投薬しても変化なし
上記の症状は脳の黒質と呼ばれるところが障害され起こるパーキンソン病の疑い。で治療していても変化なく、当院に鍼を受けに来た患者さんで、改善したので載せます。
私がパーキンソン病でなく、鍼治療の適応とした理由は
「字を書く動作のみ震える」というところに着目したからです。
⭐️パーキンソン病とは
●静止時振戦(せいしじしんせん)
・何もしないでじっとしているときにふるえる
・片方の手や足のふるえから始まることが多い
・睡眠中はふるえがおさまるが、目が覚めるとふるえが始まる
・1秒間4~6回ぐらいふるえる
●無動(むどう)
・動きが素早くできない
・歩くときに足が出にくくなる(すくみ足)
・話し方に抑揚がなくなり、声が小さくなる
・書く文字が小さくなる
●筋固縮(きんこしゅく)
・肩、膝、指などの筋肉がかたくなって、スムーズに動かしにくい
・痛みを感じることもある
・顔の筋肉がこわばり、無表情に感じられる
●姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)
・体のバランスがとりにくくなり、転びやすくなる
・歩いていて止まれなくなる、方向転換をするのが難しい
・症状が進むと、首が下がる、体が斜めに傾くこともある
・転倒を招き、骨折の原因になるので注意が必要
Aさんは小指の筋肉の対立運動が上手く出来ずに必要以上の力が指に入ってしまったが為、手が震えてしまっていたのです。
小指の硬さを取る治療を行いました。
2年経過していまっていた症状だったので、2回目まで改善が緩やかにしか見られなかったのですが、3回目でかなり改善されました。
いまのところ3回の治療で1年間の投薬よりも効果が出ているのでかなり喜んで頂けています。
今回お話したい内容は
お医者さんがどうとか。
自分が凄いとか。ではなく、
難病指定された症例でも少し違う見方をすれば改善出来るものもある。という事です。
一つの院で3回〜。
投薬などは1ヶ月。
を目安に通院しても変化が無いようなら他の治療を受ける事をおすすめします。
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